クレジット買いをさせるヴァイオリニスト。彼女のパフォーマンスには多くのミュージシャンが賛辞を惜しまない。このソロ第2作は、井出靖による、NY経由→ラテン/ブラジリアン風味のプロダクションが、しなやかで繊細な弦の響きにオーガニックな味わいを増幅させる。そのソフィストケイトされすぎない絶妙な〈崩し〉感は、コーヒーテーブルに置いてあったら思わず手にとってしまう1冊のアートブックのようだ。