これまで愛した曲×これから愛する曲＝ずっと愛せる曲現在進行形のサウンドが詰まったニュー・アルバム。
『THE PAST＆THEN』はタイトルからも想像できる通り、彼の旧楽曲と新曲、半分ずつで構成された、まさに現在進行形の角松を感じられる作品。
2004年角松は、本人も最高秀作と自ら語っている渾身の2枚組アルバム『Fankacoustics』をリリース。2枚組の内、1枚はFUNK（Solid side）を、もう1枚にはドラムレスなアコースティック・サウンド（Elastic side）を、とそれぞれ異なる2つのコンセプトを合わせたアルバムを制作。またそのアルバム・コンセプトに合わせた2種類のツアー形態で、約半年をかけた全都道府県を廻るツアーを成功させた。特にElasticツアーでは、十数年ぶりに行く街や初めて行く街もあり、普段のツアーではやらないようなライヴハウス規模の会場でもライヴを行い、自身の新たな刺激にも繋がった。またそのような会場で昔の楽曲を新たにアコースティック・セットで演奏し、大好評を得た。
『THE PAST＆THEN』では、そんな昔の楽曲たちがツアーの中で新たな解釈でリアレンジされ、素晴らしいアンサンブルになったことを記録するがごとく、5曲をそのElasticメンバーと共にレコーディング。また更なる発展というか、様々な編成による演奏の可能性を追求した角松は、兼ねてから構想があった鍵盤を中心としたベースレス、ドラムレスというスタイルに挑戦し、新曲5曲制作。小林信吾、友成好宏というMAOCHICAの二人に、スガシカオや椎名林檎等のプロデューサー、キーボードプレイヤーでもある森俊之いう3人のピアニストをフィーチャーしたサウンドから、角松のまた新しい一面を感じ取れるだろう。まさにキャッチコピーにあるような「これまで愛した曲×これから愛する曲＝ずっと愛せる曲」が詰まったニュー・アルバムになっている。